有機トマト/中玉トマト

出荷時期

7月~10月

特徴

かつて私たちが営農する八ヶ岳の南麓は雨除け夏秋(あまよけ・かしゅう)栽培の一大産地でした。養蚕が衰退した後、トマト農家は寝る間も惜しんで作業にあたったそうです。当時の収入はサラリーマンの10倍はあったなんて言う人もいます。そんな武勇伝、語ってみたいものです。

今は、そのトマト農家もほとんど見かけなくなりこの地域で畑を耕作しているのは、私たち有機農家や長野のレタス・白菜・キャベツなどをつくる外から入ってきた人達ばかりになりました。地元の人は兼業で田圃をやるくらい。生業として耕作している人は数えるほどです。

最近では農業参入する企業が増え、私たち既存の耕作者との間で農地をめぐる問題が生じています。農業って永続的な営みのようなイメージがありますが、実は数十年単位でガラリと姿を変えてしまっているようでどこか刹那に感じてしまいます。

ただ、トマトは寒暖の差が大きく日照時間が長いこともあり変わらず美味しいものがとれます。冷凍すると、かなり日持ちする上、解凍の際、水に入れると簡単に皮が剥けます。

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おすすめレシピ

【ブルスケッタ・アラ・ケッカ】

①1cm角に刻んだトマトとバジル(大葉でも)をエクストラバージンオイル・塩・黒コショウで和える
②トーストにニンニクの切り口をこすりつけ①を載せる
 パンはバケットなどのフランスパン。小麦粉とイーストと塩でできたシンプルなものがいい。
【ラタトゥイユ】
オリーブオイルでニンニクのみじん切り、玉ねぎを炒め、なすやズッキーニ、ピーマン、いんげんなどを加え、トマト、白ワインを入れてローリエ・オレガノ・バジル・タイムなどの香草と煮る。
いわゆる夏野菜の鍋ですが、残ったものを冷やしても美味しい。余った野菜を毎日追加して、夏の間食べ続けるメンバーもいます。