少しかたいお話です

今回は、少しかたいお話です。

うちのようなハウス栽培では、雨水による肥料分の流亡がなく、土壌中に肥料が蓄積しやすい傾向があります。また、同じ農作物を連作していると残存肥料成分のバランスが、徐々にくずれていきます。

このため年に1回は、土壌分析を関係機関に依頼していますが、自分でも簡単にリアルタイムで土壌の養分状態を把握するため写真にある“農大式簡易土壌キット「みどりくん」”なるものを利用しています。

「みどりくん」は、“硝酸態窒素、PH, 水溶性リン酸、水溶性カリウム”の四つの項目を分析してくれます。また、分析方法は簡単で、土を混入して振った精製水に試薬をつけるだけです。ただ残存養分の量が、数字ではなく、試薬の色の濃淡で判断するため,少しアバウトになることが難点です。

それでも、私にとって、この目で見ることのできない土の科学の世界を垣間見ることができ、施肥設計をする上で大切な案内人となってくれています。(S)